父がまた入院、手術を受けましたが、1週間くらいで帰ってきました。もう帰ってこれないのぢゃないか、と思ったのですが。

　その間、私は、生命保険にもう1つ入らされました。

　母は私が癌にかかるかもしれない、と思っているらしいです。

　はい、可能性は否定しません。ですが、母よりもかなり低い確率だと思います。

　で、色々と私に説明してくれましたが、私はテキトーに聞き流しました。

　私が死んで、誰かに入るお金のことを、私に心配せよ、という発想はあまりよく理解できかねます。

　結婚でもすれば違うのでしょうね。今日ネットで見ましたが、男性の生涯未婚率は29.5%だそうです。オワタ。

　で、うちに保険の営業が2人来られました。20台後半くらい（聞きませんでしたが）と40台のいずれも女性です。

　で、3つくらいの案を出してきました。

　私にとって重大なのは、この保険料は私が母に払っている上納金から支出される、ということです。

　つまり、それ以外はどうでもいいです。保険料がいくらでも。ましてや保険金がいくらでも。

　で、母がそのうちの1つに決めたので書類作りが始まりました。

　このブログに書いたことはまだ無かったでしょうか？私は以前金融会社に勤めていました。

　契約書類がやたらに多かったです。無能な私は署名や捺印の漏れ（不備、と呼ばれていました）が多かったです。

　あのときに比べればものの数ぢゃありません。

「この書類は複写ですか？」

と訊いて、筆圧を強めるくらいは思いつきます。それでも悪筆のあまり、機械が数字を読み取れないのを心配されたのは少し心外です。

　捺印は金融会社の営業になりたての頃、お客様に

「のの字を描け」

と教わりました。ひらがなの「の」の字を書くように、円を描くように、全方向の周囲に力をこめろ、と。

　捺印が下手なお客様もおられるのでしょう。心配されましたが、経歴を説明し、

「すごーい」

と言って頂けました。もっとも印鑑証明書が無い時点で、「印影」に不備があろうが無かろうが問題ない、と思うのですが。

　で、契約が終わってすぐ帰るかと思うと母が飲み物を用意しました。

　しばらく雑談します。

「お静かなんですね」

と言われました。あなた方にさほどの関心がないから、とも言えず、

「口下手なんです」

と言っておきました。

「音楽は何を聴かれますか？」

　・・・苦手、というか、好きではない質問です。私は音楽をほとんど聴きません。高校生くらいの時期に気がつきました。この質問をするやつの意図は、相手がかっこいいかどうか、の評価材料にしようとしています。

「音楽は全くわかりません。今、どんなのが流行ってるんですか？」

とテキトーに言います。

　で、帰られた後に母から聞いたのですが、40台の方は私の妹と同い年だそうです。

　バツ１で独身、となぜか嬉しそうに教えてくれました。

　もう少し話して、社員を募集していないか聞けばよかったですかね。ですがもう遅いですね。きっと私は「コミュ障」だと思われているでしょう。

　名刺を頂ければ私も名刺をお渡してこのブログを宣伝しようかと思っていましたが、下さいませんでした。




　手土産代は上司が出して下さったそうです。おそらく煎餅です。以上。